今日LINEを見てたら、タレントの堀ちえみさんが自らガンであることを公表したというニュースを知りました。
同世代の堀さんは、デビュー当時はアイドル歌手として有名で、出演されていたスチュワーデス物語というTVドラマは当時すごく流行っていましたし、Ritoと同年の皆さんならきっと知らない人はいないと思います。
現代の難治病・ガン
芸能ニュースで知る限り、20代前半で結婚してからの堀さんは、結構波乱万丈な人生をおくられたようですね。2回の離婚と3回の結婚を経て現在は7名のお子さんがいらっしゃると知り、きっと子供が大好きで家庭的な人なんだろうなぁと感心してしまいました。今回のことで報道されなければ、そういった横顔に知ることもきっとなかったと思います。
まず、自分がガンになってしまうこと自体が、今の私にとってはすごく非日常なことに感じられるし、ガンであることを公表する時の気持ちというのも、全く想像がつかない世界です。
世の中ガンの話題で溢れているし、有名人や自分の周りの身近な人の中にもガンにかかる人は結構いるような気がします。それでも、自分がそのガンになるというのは、普通であれば、本当に意外というか、まったく思いもよらないというのがたいていの人の本音だと思います。きっと、堀さんだって最初に知った時は、「まさか!」という気持ちだし、頭の中が真っ白だったのではないかなと思います。
一方で、これだけガンを患う人が多い世の中だと、もしかしていつか自分もガンに?という、すごく漠然とした思いを抱きながら暮らしている人が少なくないような気もします。現に、Ritoも今回のようなニュースに接した時とか、周りの親戚、知人友人の中にガンにかかった人がいた時なんかは、自分がガンになったらどうしようって夜中にふと考えてしまうことがあります。
今回のガン公表は、堀さんのブログの中で、記事の形で発表されたそうです。舌の裏側に口内炎ができたことから始まり、病院へ行ってもなかなか良くならず、むしろだんだん酷くなっていったこと。かかりつけの歯医者でレーザーで患部を焼いた話などがたんたんと語られますが、最後の方に、最悪の場合舌癌ではないかと疑い、ネットで舌癌のことを調べてみたら、自分の舌と同じような症状の写真が載っていたと書いています。
ひとり不安を抱きながらインターネットで検索した経験、Ritoにもあります。調べるのは自分の体調のことだったり、子供や家族のことだったり。書かれている内容を自分の状況に当てはめてみたり、きっとそうじゃないと否定してみたり。こうすれば治ります、みたいな箇所を熱心に探したり。そんな経験があります。
堀さんのガン公表のニュースに触れて感じたこと
なってしまった事は、いろいろ後悔しても始まらない。ただ前だけを向いて、ポジティブに生きていこうと。
ガンの告知と公表はごく最近の出来事だと思いますが、今の時点で上記のような胸中を語っている彼女のことを、純粋にすごいと思いますし、すごく共感できます。
済んでしまったことをいつまでもくよくよしてもどうにもならない。くよくよして状況が良くなるんなら、いくらでもメソメソ、くよくよしたらいいと思いますが、そんなことはないのが現実。普通はここで現実から目を背けて逃げようとするか、やけになって自暴自棄になってもおかしくないところかもしれません。でも、堀さんは、「ただ前だけを向いて、ポジティブに生きていこう」と現実を受け入れるだけでなく、前向きになろうと宣言している。この事は、今後病状が快方に向かうことについて、きっと良い影響をもたらしてくれるのではないでしょうか。
ステージ4というかなり深刻な状況であることを知らされた後であっても、堀さんが前述のようにとても前向きに現実を受け入れ、治療に専念しようと思い立った背景には、自宅で一緒に暮らしている子供さん達との交流、特に高校生の娘さんからの言葉があったようです。
報道によると、堀さんの娘さんは、やっとリウマチの痛みから解放されたと思ったら、今度は舌の病気で痛い思いをするなんて、お母さんが可哀相すぎるとか、まだ少ししかお母さんと一緒に過ごしていないのに(ガンになってしまうなんて)いやだ、といった趣旨のことを堀さんに伝えたそうです。
Ritoにも家族がいます。もし自分がガンであることを告げたら、きっと家族は混乱し、悲しみ、誰かに恨みを言いたくなるだろうなって思います。そんな家族に接したら、きっと自分も悲しく寂しい気持ちになるだろうし、一方で、家族のそんな優しさや暖かさに、ハートが熱く、きゅんとなってしまうにちがいないと思います。
堀さんも、きっと同じ気持ちだったんじゃないかなーって、勝手に思っています。
いずれにしても、これから闘病生活を送る堀さんにとって、ご主人や子供さん達と交わすユーモアとやさしさと愛情に溢れる交流は、きっと堀さんの今の状態を良い方に導いてくれると信じたいです。
ブログの記事の中に、
私は負けません。力いっぱい闘って、
とありましたが、
あまり病気を敵視し、対峙するのではなく、ガン細胞といえども自分の体の一部なのですから、ありのままを受け入れ、「もうこれ以上大きくならないでね。」と優しい声をかけられたらいいのではないかなと思います。
堀さんは、精神的にも身体的にもずいぶん無理をなさっていたのではないでしょうか。身体的な疲労や精神的なストレスが、ガンを誘発してしまうこともあると読んだことがあります。
しばらくの間は、ご家族一緒にのんびりと過ごされたらいいのにと願うばかりです。
一日も早い快方を、お祈りいたします。
(了)