今日の話題は、実用英語技能検定(英検)1級について書きます。
2009年(平成21年)なので、今から10年前、2回目の受験で
英検1級に合格
しました。
英検をはじめ、TOEICやTOEFLといった英語資格試験への日本人の関心の高さは、まったく衰えることがないようです。今回は、私自身の受験時のことを振り返りってみようと思います。
英検について
公益財団法人 日本英語検定協会のホームページによると、毎年3回(1月・6月・11月)1次試験が行われ、だいたいその翌月に2次試験が実施されているようです。
英語検定の級は、
1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級
の7段階に分かれていて、
そのうち、英検1級の審査基準は、同ホームページによると、
程度
広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。
審査領域
- 読む:
- 聞く:
- 話す:
- 書く:
となっています。
合格できる習熟度の目安としては、大学上級程度とあり、読み・書き・聞く・話すという4技能全般に高い実力が求められます。
英検受験について
当時の受験票には、受験する級、受験番号、個人番号、受験年度と回数、試験日時、試験会場とその地図、貼り付けた顔写真、なんかがあります。
一次も二次も同じ受付通知票を使うので、失くさないようにしなくてはいけないです。
ちなみに、受験料は¥8,400でした。
一次試験結果<合格>通知・個人成績票
私の場合、総合得点が89点(その回の合格点が77点で、合格者の平均が84点です。)でした。
項目別にみると、
語彙・熟語・文法 25点中、23点
読解力 26点中、19点
リスニング 34点中、27点
作文 28点中、20点
で、113点満点中、89点ですので、100点満点であればだいたい79点の成績だったことになります。
詳しい内容の話は次回にしますが、一つだけポイントをお話しすると、
読解、リスニング、作文は、非常にむずかしく、特に、リスニングと作文の配点が高めです。
あと、語彙ではしっかり点を取っておくことをオススメします。
二次試験結果通知・分野別得点票
「合格者には合格証書と合格証明書(英文・和文各1通)をセットにして無料でお送りします。」とあります。そうなんです。合格証明書は、はじめの一回は協会が無料で、しかも英文、和文を送ってくれます。もし、紛失したりしても、申請したらもらえますが、有料になるので、大切に取っておいたほうがいいですよ。
二次試験は、とある高校の教室を使って行われました。一つの教室が受験者の控え室になっていて、試験会場の教室は、確か2〜3教室離れたところに設けてあったかと思います。
係員に呼ばれると、控え室を出て試験教室へ入室します。教室の奥に、試験官が2名いました。一人は日本人、もう一人は外国人でした。やり取りは、すべて英語だったかと思います。。。
試験項目と私の点数は、
SHORT SPEECH 30点中24点
INTERACTION 30点中27点
GRAMMAR AND VOCABULARY 20点中16点
PRONUNCIATION 20点中16点
になっていますね。手順は、だいたい次のような感じでした。
2分間スピーチ
はじめに、決まったテーマに関して短いスピーチを英語で2分間しゃべります。(SHORT SPEECH)
試験官からの質問
その後、スピーチの内容に関連して質問を試験官が聞いてくるので、それに対して英語で受け答えをします。(INTERACTION )
チェック内容は???
スピーチや受け答えの会話を試験官が聞きながら、受験者の英語の文法力や的確に語彙を選んで話せているかなど(GRAMMAR AND VOCABULARY、PRONUNCIATION )をチェックされるというわけです。
結果発表
私の成績は、ハガキにあるとおり、100点満点中83点(合格点60点)でした。
合格点など通常は公開しないでしょうし、現在が何点かわかりませんが、100点満点中60点が合格ラインとするなら、それほど高くはないので、受験する皆さん、慌てず落ち着いて、何より自信を持って話してくださいね。
合格すると、下のような成績結果(一次試験・二次試験)を送ってもらえますが、私の場合、読解の内容把握とリスニングの一般文の成績が他の成績に比べて劣っていたことが、よくわかります。
このように振り返りができるということは、次のステップを目指して行こうと思うときに、自分の弱い部分がわかるので、とても良いことだと思います。
そういうわけで、今回は、自分の受験時のことや成績を振り返りながら、英検1級受験について話題にしました。
成績優秀者表彰式
この時には、ありがたくも、個人賞も受賞させていただくことができ、協会から成績優秀者表彰式に招待までしていただきました。表彰式は、東京の都内にあるホテルのバンケットルームで行われましたが、東京までの航空券代や宿泊代金もお世話してもらったのを覚えています。名誉あることでしたので、妻と当時2歳だった息子も連れて参列させていただきました。
現在、英検1級合格を目指して、頑張っている皆さん、どうぞ夢をあきらめず、日々の勉強を頑張ってください!!
今回の投稿が、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
《関連記事》
段階的な英検受験対策
飛び級でいきなり英検1級に合格できる方もいらっしゃると思いますが、焦らず自分の実力に応じて段階的にステップアップすることも大事です。英検5級から段階的にステップアップするための総合学習ツールとして、英検対策としては定評のある以下の教材も参考になると思いますので、掲載しておきます。
参考図書
終わりに、英検受験や英語学習に役に立った参考図書のご紹介を載せておきます。
英検1級長文読解問題120(旺文社)
英検1級は、とにかく問題量が多くて解答の時間がすぐ足りなくなります。中でも、長文読解は文量も多く、きちんと読めていないとそのあとの設問に答えることができません。長文読解対策はぜひやっておくべきです!
英検1級過去6回全問題集
一度でも受験した方であればどうか分かりませんが、はじめての方は、まず英検1級の全問題に触れておくことをおすすめします。問題の量、傾向、など事前に知っておけば対策も取りやすいはずです。そういう意味からも過去6回分くらいの問題は解いておいたほうがいいです。
【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)
英検1級リスニング問題完全制覇
英検1級のリスニング問題は、生活の様々なシーンが題材となっていて実際の現場の臨場感そのままの音声が流れます。日本人向けに速度がゆっくりなんてことはありえませんので、リスニングが苦手の方は十分に対策しておいた方がいいでしょう。もちろん、巷にはいろいろな教材が見つかるはずで菅、まず実際の試験でどのような問題が出ているのかを知ることも大切だと思います。
(CD-ROM1枚&無料音声DLつき)最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇 (英検最短合格シリーズ)
英文解釈教室(新装版)
言わずと知れた、英文解釈教本のバイブルのような本です。相当版を重ねていると思いますが、いまだに根づよいファンを獲得している名著です。まだ、お手に取っていない方はぜひお試しください。英検対策のみならず、英語レベルの向上にぜひおすすめの一冊です。
新・基本英文700選
これも初版はだいぶ前だと思いますが、駿台受験シリーズの定番とも言える一冊です。学生時代に勉強したけど少々錆びついた英語の基本を思い出したい方、基本をきっちり押さえたい方などにおすすめです。ちなみに、ここに載っている英文を暗唱する練習を積んでおくことで、英検1級の二次試験対策(インタビュー)にもなると思います。
さらに、良書があったら随時更新していきたいと思います。
(了)