Ritoのワンダフルワールドを探して!

生きてて良かった!と思えるしあわせな人生を探求することがこのブログのテーマ。仕事、お金、健康、家庭、趣味、、、など。Ritoの経験や考えていることなど、そんないろいろを綴っていく日記です。

新元号「令和」発表を外国メディアはどう伝えたか

f:id:guestroomarunishigaki:20190402224228j:plain

もうすぐ「平成」から「令和」に元号が変わりますね。“れいわ”と打ち込んでも、まだ私のパソコンは「令和」と一発変換しません。(笑)

 

昭和から平成に元号が変わったのは、昭和天皇の崩御に伴うものでしたが、今回は現天皇の退位が決定し、皇太子が新天皇に即位される日もすでに公表されているなかでの新元号の発表でした。

 

今回は、新元号が発表された後、外国のメディアがどのような報道をするのかについて興味があったので、取り上げることにします。

新元号発表後まもない外国メディアの反応

 

ニューヨークタイムズ紙(アメリカ)

ニューヨークタイムズの記事中、私が注目したのは、「令」と「和」という漢字を選んだ理由に関して、とあるコメンテーター発言の紹介として、 

 

 

この選択は安倍内閣の右傾化を示すものであり、世界の中で日本の軍事的影響力の拡大を目指す明確な意図が透けて見える。(以上、邦訳Rito)

 

また、出典が漢書ではなく国書(万葉集)であった点に触れて、旧日本帝国の歴史に詳しい著名な外国人歴史家の発言として、

 

 

日本政府は疑いようのない明確な意図を持って(新元号を)選択した。また、安倍総理が万葉集を出典とする元号をわざわざ選んだのは、日本の伝統を重んじようとする確固たる意志の表明である。(以上、邦訳Rito)

 

 という2つの点でした。

 

 

ワシントンポスト紙(アメリカ)

ワシントンポストの記事で私が注目した箇所は、

 

 

平成という時代は、日本の歴史上初めて戦争が行われず、紛争に関与することのない時代であったという点で特筆すべきであり、また、第125代明仁天皇が、太平洋戦争の勃発から敗戦によって傷ついた日本と天皇家の威信を回復すべく努めたことや、長い戦争で日本及びその国民が受けた傷を癒し、平和を愛する国・日本という新たなイメージを世界中に発信するために心を尽くし、行動した君主として広く国民に愛された時代であった。 (以上、邦訳Rito)

 

と述べている点でした。

また、

 

 

日本が「令和」という時代に期待するのは、来たる2020年の東京オリンピックを契機に、ふたたび経済と外交分野において世界の冠たる国として復活することであり、それはまさに昭和39年(1964年)の東京オリンピックを境に戦後の荒廃から立ち直り、経済大国としてめざましい発展を遂げた時と現在を重ねているのである。(以上、邦訳Rito)

 

とも書いています。

 

 

チャイナデイリー(中国)

中国の英字新聞「チャイナデイリー」は、日本の有名大学の中国文学教授の言葉として、 

 

 

天皇毎に変わる元号制度は時代錯誤かつ無用のものであり、日本は西暦制度に変更すべきである。天皇を君主とする制度そのものの必要性を議論すべきである。 (以上、邦訳Rito)

 

と述べ、新しい時代が始まることに期待を抱いている状況に頭から水を浴びせかけるかのような内容となっています。

  

 

韓国ヘラルド(韓国)

隣国韓国のこの新聞は、かつて昭和から平成に元号が変わった際に官僚として改元手続きに関わった人物の発言として、

 

 

日本人はなんでもリセットするのを好む国民である。新しい元号に、新しい発想というわけである。(以上、邦訳Rito)

 

と書いています。

 

 

BBC(イギリス) 

続いて、新聞ではありませんがイギリスの国営放送BBCのオンライン版では、

 

 

漢書に代わって国書である万葉集から元号が引かれたのはその歴史上初めてのことです。万葉集は、日本が誇る伝統と文化の象徴であります。今、日本は様々な分野においてターニングポイントを迎えていますが、一方で、決して変えてはいけない価値観があるのです。(以上、邦訳Rito)

 

という安倍総理の発言を紹介しています。

f:id:guestroomarunishigaki:20190402154031j:plain

会見する安倍総理


 

 

CNN(アメリカ) 

最後に、アメリカのCNNは、日本国内にあるアメリカの大学教授の言葉として、 

 

 

多くの学者は、元号が「令和」に決まったことに戸惑いと混乱を感じており、安倍総理のもっともらしい説明を聞いた後でも、そこに込められた意味は不可解ではなかっただろうか。また今回の決定は、日本の政治が右傾化している昨今の状況を映し出してもいる。

 

今回、昭和と同じ「和」という文字が採用された事実は、とかく否定的に語られることの多い太平洋戦争時代の日本の置かれた状況を少しでも肯定的な話として再構築したい安倍総理の思惑と大いに関係があるのかも知れない。(以上、邦訳Rito)

 

という記事を載せています。

 

 雑感

以上、いくつかの外国メディアの記事を見てきましたが、肯定的、否定的、中立的など、それぞれの見方があるように感じました。

 

実際、あと約1ヶ月で新しい元号とともに、新たな時代が始まることだけは確実で、西暦と和暦を併用している日本にとっては、最初のうちはとかく混乱が予想されそうです。

 

令和がいいか悪いかは別として、和暦文化という日本特有の選択肢があることについては、私は肯定的な意見です。昔から、「明治大正生まれ」とか、「昭和世代」などという言い回しをよく聞きます。最近では、「平成最後の・・・」という枕詞が有名ですね。そんな風にそれぞれの元号にはその時代ごとの独特のニュアンスがあります。

 

やがて始まる「令和」の時代も、30年度、50年後、100年後には、あの時代はああだったな〜と語られるようになるのだと思います。令和がどんな時代になるのか楽しみではありませんか?

 

雲仙・普賢岳の火砕流災害、阪神淡路大震災、東日本大震災、と平成は大規模な災害がとても多い時代だった印象が強くあります。一方で、先ほどの記事にあったように、日本の歴史上初めて一度も戦争を経験しない時代でもあったんですね。

 

そんな「平成」も後わずかで終わりを迎えますので、最後の瞬間まで平成を楽しみたいなと、今日はそんなことを考えました。

 

 

 

(了)